ケンドラ・ローは10才の時にバンジョーを楽器のレパートリーに加えました。それから間もなくしてからオルガンを始めました。彼女はユタの有能な教師たちから音楽の個人レッスンを受けました。写真:BryCox.com, ブライ・コックス

「イエス・キリストの福音が、1日を始める原動力になっています。わたしにとって音楽は人生を織りなす糸であり、たえず天へとたぐい寄せてくれます」とプロの音楽家として活躍しているモルモンの女性、ケンドラ・ローは語ります。「音楽はわたしの命そのものです。たとえそれが作曲、録音、演奏、プロデュース、編曲であろうと変わりありません。音楽はわたしの職業であり、わたしの生きがいです。」

音楽の才能を育てる

ロー姉妹はクラシックのバイオリンを3才の時に習い始めました。そして6才の時にピアノを始めました。彼女は2つの楽器を毎日何時間も練習しました。いつもそばには母親が座って見守ってくれていました。10才のときにバンジョーを始め、その後まもなくしてオルガンを始めました。彼女はユタ州でも有能な教師たちから音楽の個人レッスンを受けました。

「厳しいクラシックの訓練のおかげで、ポップス、ジャズ、ブルーグラス、アイリッシュ、ソウル、ロックなど、今まで挑戦したどんなジャンルの音楽でも弾くことができました」とロー姉妹は語ります。「どんな音楽もほとんど初見で弾けますし、耳コピできます。」

家族で音楽に親しむ伝統

彼女の両親であるロバートとリーアンドラ・ローは1970年代、BYU(ブリガム・ヤング大学)の演奏グループの若き大使として活動している時に出会いました。2人ともミュージカルや演劇の経験がありました。2人は結婚し、2人の息子と6人の娘、全部で8人の子供をもうけました。

「手を使うことに才能を見出す人もいます。心の中に才能を抱いている人もいます」とロー姉妹の両親はチャーチニュース宛ての電子メールに書いています。「夫婦どちらの家系からも音楽の伝統が受け継がれています。わたしたちは音楽を通して人々に何かを伝えたいと望んでいます。」ロー家族の8人の子供たちは、それぞれに生まれ持った才能がありました。こどもたちは数年間、楽器、声楽、ダンス、また水泳のレッスンを受けます。それから両親が、それぞれのこども達に何が好きだったか尋ねるのです。「困ったことに、どの子もみんな全て好きで1つに選べませんでした。25万時間の練習時間と1万回の音楽レッスン、そして何年もの経験を経たわたしたちがモットーにしていることは、いまだ変わりません。それは、音楽を通して福音を分かち合うことにより、人々を高め、ひらめきを与え、そして人々の琴線に触れることです。」

青少年の頃のロー姉妹は、国内をツアー中にバスの中で宿題をしていたそうです。「数年間ミズーリ州ブランソンで過ごした後に、わたしたちは1年のうち10ヵ月は車で移動し、1週間に6回演奏していました」と彼女は昔のことを思い出して語ります。その後に、彼女はBYUの音楽学部の学位を修了しました。

ロー家族がこれまで個々、家族で同じ舞台で共演したミュージシャンにはウェイン・ニュートン、キャリー・アンダーウッド、オズモンズ、リンジ―・スターリング、トニー・ブラクストン、アンディー・ウィリアムズ、ファイブ・フォー・ファイティング、モルモン合唱団がいます。また米国大統領や多数の教会幹部らのために演奏しました。

「わたしはミンディー・グレッドヒルのアルバムやコンサートのためにピアノを教えたり、曲作りを手伝いました」とロー姉妹は言います。「わたしたちは3曲を一緒に制作しました。デヴィッド・アーチュレッタの2009年の4つの公演ではキーボードとコーラスを担当し、同年の彼のクリスマスコンサートでは音楽監督を務めました。デヴィッドが伝道から戻ると、また一緒に働き始めて、今でも楽しく一緒に仕事をしています。また全米人気急上昇中の12才(当時12才、今現在は16才)の天才歌手レキシー・ウォーカーの編曲や音楽監督を務めています。」

最近の彼女は主に東海岸で活動しています。ケネディ・センターで行われたゲイリー・シニーズ主催の「軍人のためのクリスマス・コンサート」においてジョン・ロイド・ヤング、クリスティン・チェノウェス、マーリー・マトリン、ミス・アメリカ、チャーリー・ダニエルズらが彼女の編曲した「アメリカ・ザ・ビューティフル」を歌い、レキシー・ウォーカーがソロリストを務めました。他にも、ワシントンD.C.神殿の訪問者センターの点灯式、そしてケイト・ウィンスレットが自閉症の子供の財団の為に主催したニューヨーク、カーネギー・ホールのクリスマス・ショーなどでも仕事をしました。彼女は近い将来、デヴィッド・アーチュレッタとスペインやフランスにツアーに出掛け、4つの伝道部において教会員や宣教師のために演奏をする予定です(2014年当時の情報)。(詳しい情報はkendralowe.comにて。)

音楽を通して神様の愛を分かち合う

彼女は今まで音楽から沢山の良い影響を受けて来ました。その間、彼女は人々がキリストの元に来て、喜びを感じ、よりよい人になりたいと望み、音楽を深く追求したいと望む姿を目の当たりにして来ました。彼女は、良い演奏をするためには自分に厳しく音楽の技術を学び、自分の物にしなければならないことを知っています。「音楽が人生を変える偉大な力を持っていることを目の当たりにしてきました」と彼女は語ります。「聖霊は神の愛を伝えてくれる偉大な証人です。ですからわたしの演奏や、作曲した音楽を聴いて神の愛を感じる人が1人でもいれば、わたしはこの上なく幸せです。…わたしは自分は道具だと思っています。神様の道具です。主はわたしをお使いになり、ご自身の業をなされます。光栄なことだと思います。」

「例えば、最近レキシーのためにオーケストラの編曲に取り組んでいる時でした。途中で何回も壁にぶち当たりました。とうとうわたしは仕事を中断して、椅子から降りて、ひざまずき神の助けを願いました。わたしは、この曲は主のものであるから、自分はただの道具だと主に祈りました。立ち上がり、椅子に座り、それから数分後には、アイデアがまるで水道からほとばしる水のように流れ込んできました。行き詰ったときには必ずこの方法を何度も使います。主は必ずわたしに啓示をお与えになります。もし疑うことなく主に完全に頼りるならば、どんな時も主の御手を感じることができます。そして奇跡が起こるのです。」

彼女は独特の方法で音楽を生活の中に取り入れています。聖句や大切な教えを音楽のリズムに当てはめて暗記するのです。「ユタ州ドレーパー神殿でスペイン語を使って奉仕していた時に、リズムを使うことで他言語をもっと早く覚えることができました。それと同時に聖き宮居の中で神が全ての御自身の子供たちに与える美しい約束を知ることができました。わたしは神の言葉は美しい歌であることを知りました。わたしたちは従順になり、神の完全なメロディーに重ねられるときに、それが至上の音楽を生み出すのです。」

彼女は主の道具になるためのアドバイスをしています。「いかなるときも神を信じて下さい。…主があなたを見守られていることを信じて下さい。主はあなたにとって最善の道をご存知であり、想像できないほど遥かに大きな夢を用意されています。ただ行動するのみです。そして決して振り返らないこと。」

この記事はもともとRyan Morgeneggによって書かれ、LDS Church Newsに投稿されたものです。