モルモンが特別な肌着を使用することに興味を示す人、馬鹿にする人々などがいるという現実があります。モルモンはそれを「ガーメント」と呼び、一般の肌着とは区別しています。実際に大きな違いがあります。モルモンはこの肌着、ガーメントを神聖なものとみているのです。ですが、モルモンが全員このガーメントを着用しているわけではありません。それを着用できるようになるには、特別なガイドラインに従わなければなりません。特に、宗教的な儀式や伝統である基準が場違いに感じられるような今日の世の中で、このような慣習は異様であると思われるかもしれません。しかし、これを着る者にとっては、それが信仰と忠実さの証となっています。これ以外にも、宗教的な、あるいは特殊な衣服の着用は、他の宗教や宗派の多くに見られることです。他宗教の信者の方々の宗教着と同様、ガーメントとは主と神殿で交わした聖約を常に守ることを表すために、毎日身につけるものです。

 

ガーメントのスタイルとルールについて

モルモンの肌着は、つくりとしては一般のものとほとんど同じです。綿、ポリエステル、ナイロンなどの素材で作られています。現役の軍人の教会員は白色以外のガーメントを入手できますが、それ以外の場合は白と決まっています。ガーメントはトップとボトムがセットになっています。上半身用のものはTシャツと同じで、肩を覆い、ウエストの下までをすっぽり覆うデザインです。下半身用はボクサー・ブリーフに似ていますがひざまでの長さとなっています。体の大体の部分を覆うようになっており、慎み深くあることを表すデザインとなっています。ガーメントは、その上に着る服で完全に覆われるようにします。また、素肌の上に着ることが基本となっています。女性の場合は、ガーメントの上、又は下のどちらにブラを着用しても良いそうです。そのほかの下着はガーメントで代用します。

ガーメントは、お風呂に入る時、水泳、激しい運動をする時、夫婦の親密な関係の時など、場合においては着用しなくてもよいことになっています。モルモン教会は、いつ着なくてはならなくて、いつ着なくてもよいかというオフィシャルなリストは発表していません。これは個人の判断に任かされています。神はちゃんと着ていない人を罰したり、教会がいつも着ていないといって罰したりすることはないでしょう。教会はそのような個人的な事情を調査もしません。モルモンのリーダーたちは、水泳のような、ガーメントを着ていることを許されない場合を除いては、着ないことの言い訳をしないように、ガーメントをいつも着ているようにと勧めています。

 

ガーメントの象徴

モルモンは神殿でのエンダウメントという儀式を受けたあとにのみガーメントを着用します。エンダウメントの儀式の初めの部分で、聖なるガーメントをいただき、それを身につけて生涯それを着用することを約束します。ガーメントは神との聖約(または相互の約束)を象徴し、モルモンはそれを非常な敬意をもって取り扱い、それらの聖約への敬虔さを表します。ガーメントの象徴するものはとても大切で神聖なものなので、モルモンは神殿以外の場所ではそれを語ることができません。モルモンのガーメントが世の中からひどく軽率に受け取られており、至極神聖な教えを、単にあざ笑うだけの人々には十分にわかってもらえないので語ることができないのです。ですから、モルモンの儀式は不正確に「秘密(secret)」と呼ばれますが、その正しく表現する言葉は「神聖(sacred)」です。

しかし、ガーメントの象徴しているものは聖典から来ています。創世記の中に記述に、アダムとエバが裸であることに気づいた時、主が彼らに裸を覆うため「皮の衣」(創世記3:21)を作って与えたと記されています。出エジプト記には、モーセがアロンのために「聖なるガーメント」を作るように命じれたと書かれています。特別な神聖な衣は神聖な教えの一部で、神の聖約の一部です。忠実にガーメントを身につけているモルモンは守られるという約束を受けています。これは、モルモンがガーメントを突き通すことのできない甲冑(かっちゅう)(そのようなことがあったという話もありますが)であると信じていると言っているわけではありません。約束は霊的なもので、その守りも霊的なレベルのものです。

要するに、モルモンのガーメントは秘密的なものでも、魔術的なものでもなく、聖なるものです。何も隠すものはありません。モルモンは、神との聖約の象徴としてまたそれを覚えていることを助けるものとして、大切に扱われています。

 

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