わたしは心理学者として自尊心の概念について学び、トレーニングを受けてきました。自尊心は一般的に、自分の能力や自分自身に自信を持ち、尊重することであると定義されています。低い自尊心は個人間でよくあることです。自分をもっと尊重できるようになるにはどうすればいいのでしょうか?

わたしたちの社会は、毎年膨大なお金を費やしその答えを見つけ出そうとしますが、たいていの場合無駄に終わります。幸いなことにわたしは、ブリガム・ヤング大学で博士号を取得した際に、心理学のカリキュラムと関連してイエス・キリストの福音を学ぶことができました。数年間聖典を読み、学ぶにつれてこの世が考える自尊心の概念と、神がわたしたちに持つよう望まれる自己概念は異なるという結論に至りました。

世の中の自尊心と神が願う自分に自信を持つことの違い

聖句ガイドで自尊心を調べようとしても、参照聖句を見つけることはできません。この世の人の自尊心の定義は、自分自身と自分の能力を尊重することのようです。それはむしろ他の誰にも頼らず、自力でより良い自分になるためにはどうすればいいかということに関係しています。しかし霊的な観点からすれば、より良い自分になることやもっと自信を持つということは、自分一人でできることではなく、神をパートナーとすることにより、神から強さを得ることができます。

自信について、聖典には次のように記されています:

「また​あなた​の​心が、すべて​の​人に​対して、また​信仰の​家族に​対して、慈愛で​満たされる​よう​に​しなさい。絶えず​徳で​あなた​の​思い​を​飾る​よう​に​しなさい。そう​する​とき​に、神の​前に​おいて​あなた​の​自信は​増し、神権の​教義は​天から​の​露の​よう​に​あなた​の​心​に​滴る​で​あろう」 (D&C 121:45).

もっと従順になり心を清くするときに、自信が増すと聖典に書かれている点に注目してください。慈愛、信仰、徳に満たされることは、自信を持つのに役立ちます。単に自分の能力と考えだけに頼ると、挫折や失敗に陥りがちです。神がわたしたちに持つよう望まれる、持続的な情緒的安定と自尊心を持つには、神と神の戒めに頼る必要があります。

1978年に公開されたクリストファー・リーブ主演の映画「スーパーマン」で、デイリー・プラネットというニュース番組のリポーター、ロイス・レインは、スーパーマンに単独インタビューする機会を得ました。彼女はメトロポリスのビル最上階のアパートで、彼の経歴などについて多くの質問をしました。空を飛ぶ能力についての話題になると、彼は彼女に一緒に飛んでみるよう誘いました。彼女は彼の手を取ると、一緒に夜の空に高く上がって行きました。

彼女は初め、恐れで鋼のかたまりであるスーパーマンにしっかりとしがみつきますが、自信を持ち始めると握る手を緩めます。やがて彼らは腕を伸ばし、手を繋いで並んで飛んで行きます。さらにロイスは握る手を緩め、スーパーマンの指にかすかに触れただけでも飛べることが分かると、彼女の自信は増し、彼女は手を完全に彼から離してしまいます。彼女の指が彼から離れるやいなや、彼女は落下していきます。恐怖で叫びながら真っ逆さまに地上に落ちて行きます。彼女を救うため、スーパーマンはすぐに飛んで来て彼女を腕に引き寄せ、死から救い出します。

ロイスは空を飛ぶことができません。これが現実です。彼女には空を飛ぶ能力がありません。彼女はスーパーマンのような、スーパーヒーローの血統ではないのです。彼女は普通の人間であり、彼女にとって空を飛ぶための最善の策は、旅行代理店に飛行機の予約をすることでしょう。しかし、彼女がスーパーヒーローをパートナーとするならば、一時的に彼の力を持つことができます。彼の手を掴んでいる限り飛ぶことができますが、手を離せばその力を失います。

わたしたちと天父との関係は、ロイスとスーパーマンのそれに似ています。無数のスーパーヒーローよりももっと力強いお方と、力を合わせることができると想像してみてください!わたしたちが戒めを守り、神をパートナーとするときに驚くべきことを行うことができます。わたしたちは、生まれつきの能力以上のことを行うことができます。神の手を「離す」と、わたしたちには自分自身の能力しか残されません。結果として、人生はもっと厳しいものになることが分かります。

この世的な自尊心の概念は、福音の枠組みに存在することはできません。なぜならわたしたちは、自分たちの能力だけに頼って人生を送ることを目的としていないからです。むしろ霊的な自信の概念は、わたしたちがどのようにこの人生で成長できるかという考えにもっと適しています。わたしたちが天父と手を組むならば、喜びを感じ、天父が常にわたしたちに意図されていることを確信し始めます。天父は、わたしたちがイエス・キリストの贖いの力に頼って自分の役割を果たし、自信を持って戻ることを望んでおられます。さらに霊的に強くなることにより、人生で経験する試練や困難をよりよく理解し、耐えることができるようになるでしょう。

この記事はもともとDavid T. Morganによって書かれ、ldsliving.comWhy the World’s Concept of Self-Esteem Is Different from the Confidence God Wants Us to Achieveの題名で投稿されました。
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